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月別アーカイブ: 2016年12月

いい大人の言い訳は永い|西川美和「永い言い訳」
今回読んだのは西川美和著「永い言い訳(文春文庫)」だ。何故読んだのかというと、たまたま古本屋さんで見つけて衝動買いをしてしまったのだ。値段は結構高かった。この値段だったら新品を買って、出版社と著者に少なからず貢献した方が […]
文学の可能性|アンネ・フランク「アンネの日記」
教育勅語により、多くの人が偉人たちの伝記を読むようになった。そして学校教育においても、日々の日記を書くことなどをして、新しい人材を作ることを検討しているらしい、というのは嘘で、現在の学校教育では何故か第二次世界大戦を教え […]
ありきたりな物語|桐野夏生「顔に降りかかる雨」
物語には物語るのに必要な文体というものが存在する。もし文体という概念がなければすべての文章は、ただの写生分となってしまう。文学においては、現実に起こったことに対してどのように対処するかで物語の構造が変化し、その結果、世界 […]
名付ける。|ウィルアム・サローヤン「僕の名はアラム」「ママ・アイラブユー」
生まれた時、人には名前は決まっていない。かつて夏目漱石は「吾輩は猫である。名前はまだない」と「吾輩は猫である」の文頭で記述したが、人間だって生まれた時は名前がない。いうなれば「吾輩は人間である。名前はまだない」であり、か […]
遅いお別れ|池波正太郎「まんぞくまんぞく」
池波正太郎と言えば、「鬼平犯科帳」や「剣客商売」が有名である。私は過分にしてどちらも読んではいない。しかしドラマは散々見た。結構面白い。特に剣客商売は一話完結のトラブルバスター作品としては結構楽しめる。不断に考えれば実際 […]
歴史の仮構の彼方|花田清輝「室町小説集」
花田清輝といえば、日本を代表するアヴァンギャルド思想家である。日本のポストモダニストの先駆けともいえる。花田清輝が活躍したのはだいたい1940年から1970年の間、日本の元号でいえば昭和15年から昭和45年くらいである。 […]