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月別アーカイブ: 2017年2月

コギト(私)のない世界へようこそ。|マルカム・ブラドベリ「超哲学者マンソンジュ氏」
古本屋によると思いもよらない本に出合うことがある。それは本当に私が読みたい本なのかまでは知らない。しかし、限られた時間の中で選んだ本なので、それなりの出会いというものを感じた。もちろんある程度、本を選ぶ。しかし、マルカム […]
誰のために絵を描く|竹久夢二「童話集 春」
働いているわけではないけれども、一日中決まった場所にいてやるべきことがあると人はそれを仕事と呼ぶことがある。ということはお金が生じなくとも仕事は成り立つ。 しかしある程度金銭のやり取りがなければ仕事をして生活を成り立たせ […]
大人向けの漫画|福田雄一「スーパーサラリーマン左江内氏」
最近TVドラマでは「スーパーサラリーマン左江内氏」を見ている。このドラマはもともと藤子・F・不二雄の原作である。私は結構の藤子ファンでさんざん子供の頃に読んだが、この漫画は知らなかった。最近原作漫画を買って読んでみようか […]
論理思考の限界|マーティン・スコセッシ「沈黙-サイレンス-」
遠藤周作の小説に『沈黙』というタイトルの本がある。私はこの本を十代の時に読んだ。 その理由はタイトルの『沈黙』に惹かれたからだ。なんという愚かなことだろうか。その行為によって私は文学の森に足を踏み入れてしまったのだ。そし […]
転向小説(序)|安部公房「榎本武揚」
私はかつて「遁走小説」というものを以前考えついて、丸谷才一「エホバの顔を避けて」や「笹まくら」を特に挙げて、名付けてみたことがある。遁走という考え方は嫌なものから逃げる、つまり忌避するということはどういうことか、というこ […]
希人こぞりて|福田和也「乃木希典」
福田和也の「乃木希典」を読んだ。福田和也の評論家として活動は日本人のイデオロギーを解体し、再構築することだった。彼の始まりの評論は「奇妙は廃墟」というタイトルの評論で、ナチスドイツ政権下のフランスでナチスドイツに協力した […]
凡庸な本能|中村文則「銃」その他
中村文則のデビュー作「銃」を読んだ。この作家の本は他にも「掏摸」や「王国」も読んだが、「銃」が一番面白いと感じだ。何故だろうか。私にもそれなりに感想があり、その理由を考えることもある。普段よりもの思う葦として生きている人 […]
大正野郎|石井岳龍「蜜のあわれ」
今回見た映画は石井岳龍監督の「蜜のあわれ」だ。石井岳龍監督と言えば、かつて石井聰互という名前で活動していた。私は見ていないが「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市」とアクション映画を80年代に発表して評価が高かったらしい […]