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月別アーカイブ: 2017年6月

やがて恐ろしき自叙伝|草間彌生「無限の網 草間彌生自伝」
自叙伝とはあくまで一種の物語であり、著者の本質を描いたものではあるが、全てではない。小説家の場合は作品の一つに数えられる場合があるし、普通に仕事をしていた方が、自叙伝を書きたくなった場合でも人生の全てを描くというよりも人 […]
退避する感情|村田沙耶香「殺人出産」
「コンビニ人間」が芥川賞を受賞したために一躍時の人となりTV等メディアにも出演するようになった村田沙耶香さんは、現在もコンビニエンスストアでアルバイトをしているらしい。そのため、どこのコンビニエンスストアで働いているかを […]
頭から離れないのに日記。|描かなければよかったのに日記。
最近私は殆ど、TVを見ない。何故ならTVがないからだ。ないものは見られないため、ニュースはインターネットを主に活用している。
3×3×3|飯田茂実「一行物語集 世界は蜜でみたされる」
この世には言葉では表現できないものがある。例えば騒音。所謂ノイズというものだ。この騒音と関わるのは都市生活者にとって当たり前のことであり、自動車の走る音から信号機の音、他人の喋り声、携帯から漏れる音楽、電車の走る音、エア […]
佐佐良の国の地縛霊たち|加納朋子「ささらさや」
西洋東洋問わずに幽霊譚というジャンルは存在する。幽霊というと、死んだ人の残留思念を人間が受け取ることで、発生する現象と私は捉えている。そのため、愛情や憎しみなど、生きている人の強い感情が幽霊という現象を生み出し、それが人 […]
犬は基本的に全裸|北原尚彦「ジョン、全裸連盟へ行く」
現代社会において、ジョンという名前を聞き、「ああ、シャーロック・ホームズの助手のジョン・ワトソンのことね。知ってる知ってる。」という人はどのくらいいるだろうか。あまりいないのではないだろうか。 いるとしたら、ジョン・レノ […]
すばらしい日本の探偵|高殿円「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」
ホームズのマニアのことを俗に「シャーロキアン」と呼ぶが、シャーロキアンとは一言でいうとシャーロック・ホームズの追っかけのことである。つまり基本的にジョン・ワトソンの互換思想なのである。 かなりの暴論とは思うけれども、シャ […]
高校生たちへのいたみ歌|朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」
「〇〇を読んでみた。」という文面で始まるサイトは多いが、多分、現代で「〇〇を読んでみた。」の〇〇に一番入りやすいのは朝井リョウの「桐島、部活やめるってよ」だと思うのだがどうだろうか。