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タグアーカイブ: 長編小説

新しい年への手紙|朝吹真理子「流跡」
本を手に取ろうとして、手に取れず云々と心が鬱屈してしまう時が度々あり、それは余程体力が落ちていることであることが分かる。そういう時は特に何もせずじっとしていることも良いかも知れないが、私は蒲団の中に潜り込みながら「流跡」 […]
私たちが魔女だったころ|松浦理英子「葬儀の日」
松浦理英子は1958年5月7日、愛媛県松山市に生まれた。2018年、現在59歳になる。幼少期を四国地方の各地で過ごしていた。青山学院大学仏文科卒業。10代のころよりマルキ・ド・サドやジャン・ジュネを愛読していたそうだ。も […]
退避する感情|村田沙耶香「殺人出産」
「コンビニ人間」が芥川賞を受賞したために一躍時の人となりTV等メディアにも出演するようになった村田沙耶香さんは、現在もコンビニエンスストアでアルバイトをしているらしい。そのため、どこのコンビニエンスストアで働いているかを […]
佐佐良の国の地縛霊たち|加納朋子「ささらさや」
西洋東洋問わずに幽霊譚というジャンルは存在する。幽霊というと、死んだ人の残留思念を人間が受け取ることで、発生する現象と私は捉えている。そのため、愛情や憎しみなど、生きている人の強い感情が幽霊という現象を生み出し、それが人 […]
犬は基本的に全裸|北原尚彦「ジョン、全裸連盟へ行く」
現代社会において、ジョンという名前を聞き、「ああ、シャーロック・ホームズの助手のジョン・ワトソンのことね。知ってる知ってる。」という人はどのくらいいるだろうか。あまりいないのではないだろうか。 いるとしたら、ジョン・レノ […]
すばらしい日本の探偵|高殿円「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」
ホームズのマニアのことを俗に「シャーロキアン」と呼ぶが、シャーロキアンとは一言でいうとシャーロック・ホームズの追っかけのことである。つまり基本的にジョン・ワトソンの互換思想なのである。 かなりの暴論とは思うけれども、シャ […]
高校生たちへのいたみ歌|朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」
「〇〇を読んでみた。」という文面で始まるサイトは多いが、多分、現代で「〇〇を読んでみた。」の〇〇に一番入りやすいのは朝井リョウの「桐島、部活やめるってよ」だと思うのだがどうだろうか。
物語の神様|瀬尾まいこ「図書館の神様」
引っ越しをしてから、2カ月がたち、近所の図書館に足を運ぶようになった。図書館の中には勉強室があり、老若男女が勉学にいそしんでいる。私も勉強というより、趣味に近いが本を漁りつつ、読書をしている。
想像を超える物語|いしいしんじ「みずうみ」
人間の考える物語は基本的に現実世界、社会生活、家庭生活を基盤として成り立っている。それは物語の誕生自体が人間の創造力によって成り立っていると、現代の科学が立証しているからだ。 それは科学の勝利とオカルト、つまり魔法の敗北 […]
イノセントの向こう側|又吉直樹「劇場」
この本を本屋さんで立ち読みしたとき、「あ、『世界の中心で、愛をさけぶ』だ。」と思った。はっきり言ってヤバいタイプの小説で、出来れば避けたいタイプの小説だ。何故又吉直樹はこのような小説を書いたのだろうか。出だしからしてヤバ […]